社会人におすすめ!統計学を学ぶための3冊を紹介
この記事では、社会人が統計学を学ぶ際に役立つ書籍を、私自身が実際に使用して「役に立った」と感じたものを厳選して紹介します。それぞれの書籍の特徴や学習にどう役立ったか、個人的な感想も交えながら解説しています。これから統計学を学びたい方や、基礎から学び直したい方にとって、参考になれば幸いです。
統計学の図鑑
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(4.1)の書籍です。この本は、統計学の図鑑をコンセプトにしたユニークな書籍です。私が購入した本屋では、なぜか子供向けの学習書籍コーナーに置かれていましたが、内容は決して子供向けではありません。むしろ、大学生から社会人まで幅広い層に対応した本格的な統計学の書籍です。可愛らしいイラストが多用されているため、書店の方が子供向けと勘違いしたのかもしれません。
内容的には入門向けで、統計の各手法を幅広く網羅しており、イラストと見開きのレイアウトが見やすく、直感的に理解しやすい構成になっています。とはいえ、専門的な内容に深く踏み込むというよりは、統計学の全体像をざっと俯瞰するのに適した本だと感じました。
これからデータ分析を始める方や、統計手法を手軽に確認したいときにぴったりの一冊です。
特に便利だと感じたのは、職場で統計を説明する際に、この本を参考にした資料を使ったことです。ビジュアルが豊富で説明もしやすいため、統計を深く学んでいない方への説明に非常に役立ちました。
絵も多く、とても読みやすいです。統計学の入り口としてはとても良いです
弱点克服 大学生の確率・統計
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(4.4)の書籍です。この書籍は、演習問題とその解答を中心に構成されたドリル形式の本です。しかし、この本はかなり難易度が高いです。冒頭から高度な内容が含まれており、ページを進めるごとにさらに難しくなります。
解説も、式の途中の変形が省略されている箇所が多く、数学に不慣れな方には難しく感じるかもしれません。私自身、解答を見ても「!?」となることが多々ありました。そんなときは、インターネットで調べるなどして理解を補完する必要があります。
とはいえ、内容はかなり充実していて、この本の内容をマスターできれば、統計学の基本的な部分は理解できたと言っていいかもしれません。
私は、まだこの本の内容をすべて分かったしたとはとても言えません。やってもやっても忘れていってます…
ただし、主成分分析や因子分析などの統計手法については記載されていないため、それらは別の書籍で学ぶ必要があります。
私自身、この本を3回ほど繰り返し解きました。最初は解けない問題が多く、正直、自信を失うこともありました。しかし、2回目、3回目と繰り返すうちに、式変形にも慣れていき、理解が深まっていくのを実感しました。それでも、3回目でも式変形ミスが多発し、悩むこともありましたが、根気強く取り組むことで理解が深まりました。
とにかく内容が充実しています。
この本をすべての人におすすめできるかというと難しいところですが、挫折せずに続けられる意志がある方には、間違いなくおすすめの一冊です。とにかく、1ページの内容が濃く、1日に1ページも進まないこともあるため、粘り強さと根気が求められる一冊です。
演習 統計学 キャンパス・ゼミ
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(4.5)の書籍です。「弱点克服 大学生の確率・統計」の後に購入しましたが、正直、こちらを先に購入しとけばよかったと思いました。というのも、「弱点克服 大学生の確率・統計」と比較すると内容が少し優しめで解説が丁寧なので、理解しやすかったからです。
ただし、ネックとなるのは演習問題の少なさです。私は多くの問題を解いて覚えるスタイルが好きなのですが、この本では問題が少ないため、それができません。もう少し演習問題が充実していれば、理想的な教材だと感じました
とはいえ、解説がしっかりしているため、独学で学ぶには非常に良い本だと思います。
なお、この本も「弱点克服」と同様、主成分分析や因子分析といった高度な統計手法については触れていないため、それらは別の書籍で補完する必要があります。
私はこの本の演習問題を2回ほど繰り返して解きましたが、解説の丁寧さが理解を助け、進めやすいと感じました。
演習系は、手を動かすので理解しやすい印象です。
統計学の学習について
数学関連は手を動かして覚えるが基本だと思っています。実際にデータ分析を行う場合は、もっぱらパソコンををつ使って(RやPythonといった統計に強いプログラミング言語を使って)計算するので、手計算することなんてほとんどないです。でも、計算のやり方・その意味を理解していることは大切だと感じます。
例えば、そもそも相関係数が高いというのはどういう意味があるのか、どう考えればよいのかなどを知っていることは大切です。
私は演習つきの書籍が好きです。演習問題を解くのは非常に面倒ですが、ぜひ手を動かしてみてください。